同じClaudeでも、CoworkとClaude Codeでは動き方が違います。同じフォルダを開いていても、片方でできることが、もう片方ではできません。
設定した指示がどの環境まで届くかについては、Claudeに設定した指示が効かないことがある——「Claudeへの指示」と「CLAUDE.md」の届く範囲で扱っています。
用途が違う
公式の位置づけはこうなっています。
| Claude Code | Cowork | |
|---|---|---|
| 想定する仕事 | ソフトウェア開発 | 開発以外の仕事 |
| 使う場所 | ターミナル、IDE、デスクトップアプリ | デスクトップアプリ(ウェブ・モバイルはベータ) |
| 想定する人 | エンジニア | 文書・表計算・調査を扱う人 |
Cowork は「ファイルに対して実際に手を動かす」ことを前提にしたつくりです。フォルダを指定して権限を渡すと、その範囲の中だけを読み書きします。
ファイルの触り方が違う
ここが最大の違いです。
Claude Code はファイルを直接読み書きします。開いて、直して、それで終わりです。
Cowork のクラウド側は違います。ファイルをいったん取り寄せ、手元のコピーを編集し、書き戻します。 取り寄せたコピーは、その時点のスナップショットです。
この違いは、次の2つの形で表面に出ます。
1つめ。編集のたびに往復が発生します。 原稿の推敲のように編集回数が多い作業では、この往復が積み重なります。
2つめ。同じファイルを両方から編集すると、片方の変更が消えます。 取り寄せた時点のコピーに書き戻すため、その間に別の環境が加えた変更は上書きされます。警告もエラーも出ません。
設定ファイルの読み込みが違う
実際に置いて試した結果です。
| 置いたもの | Cowork(クラウド) | Claude Code |
|---|---|---|
.claude/settings.json の hook |
走らない | 走る |
.claude/skills/ のスキル |
読まない | 読む |
CLAUDE.md |
効く | 効く |
Cowork は、フォルダを「設定の置き場」として見ていません。 「必要なぶんだけ取り寄せる対象」として見ています。そのため、フォルダの中に設定ファイルを置いても、設定として読まれません。
スキルについても、Cowork が読むのは claude.ai のアカウントで有効にしたものだけです。公式ドキュメントにも次のように書かれています。
Coworkセッションは、マシンの
~/.claude/skills/を読まない。対話型・スケジュール実行のどちらも、claude.ai アカウントで有効にしたスキルを、セッション開始時に同期して読む
フォルダに置いたスキルを出先でも使いたい場合は、claude.ai の管理画面にも登録する必要があります。
共通して効くもの
両方に効くのは CLAUDE.md です。前提やルールをここに書いておけば、どちらから開いても読まれます。
つまり、二重管理にならない共通の地盤は CLAUDE.md だけということになります。hookとスキルは、環境ごとに別々に用意する必要があります。
ただし CLAUDE.md も万能ではなく、ウェブ版のチャットには届きません。
使い分け
- 編集回数が多い作業(原稿、設定ファイル、コード)→ Claude Code。往復がないぶん速く、事故も起きにくい
- 出先で確認したいとき → Cowork。スマホからでも触れる
- 共通のルール →
CLAUDE.mdに書く
確認していないこと
ここで「Cowork」として書いたのは、クラウド側(ウェブ・モバイル)で動くセッションの挙動です。デスクトップアプリ版の Cowork が .claude/ をどう扱うかは、確認できていません。
デスクトップ版はマシンの上で動くため、クラウド側とは違う結果になる可能性があります。

