FFFTPで画像やファイルがアップロードできない!エラーを解消する設定と対処法

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「FFFTPを使っているのに、急に画像やファイルをアップロードできなくなった」「『アップロードできませんでした』というエラーが頻繁に出る」といった問題に直面すると、本当に困ってしまいますよね。特にウェブサイトの更新を急いでいる時などは、作業が滞りイライラが募るものです。

このアップロードエラーには、FTPソフトの設定やネットワーク環境、アップロードするファイルそのものの特性など、いくつかの原因が考えられます。サーバーから一旦切断し、再度接続し直さないと転送ができないといった面倒な状況が発生することもあるようです。

この記事では、FFFTPでのアップロードエラーを解消するために、すぐに試してほしい設定変更から、画像ファイル特有の注意点大容量ファイルを扱う際のテクニックまで、具体的な解決策を分かりやすく解説します。これらの手順を一つずつ確認し、ファイル転送がスムーズになることを目指しましょう。

接続エラーを解消するホスト設定の見直し

FFFTPでのアップロードエラーは、ホスト設定の転送モード暗号化設定を見直すことで解消されるケースが多く見られます。特にエラーが頻発する場合や、サーバーに接続できるのに転送が行えない場合は、この設定から確認してみましょう。

PASVモードを有効にする

アップロード時にファイルの転送ができない原因の一つとして、クライアントとインターネットの間に設置されているルータなどのファイアウォール装置が接続の障壁となっている可能性が挙げられます。

FTPの転送方法には「アクティブモード」と「パッシブモード(PASVモード)」の2種類があります。アクティブモードの設定の場合、サーバー側からクライアントに対して接続要求を行うため、通常のファイアウォールが外部からの要求を許可していないと転送に失敗することがあります。

これを回避するためには、データ転送時にクライアント側からサーバーへ接続要求を行うPASVモード(パッシブモード)に変更することが有効です。

  1. FFFTPを起動し、「接続」メニューから「接続」を選択し、ホスト一覧画面を表示します。
  2. 設定を変更したいホストを選択し、「設定変更」ボタンを押します。
  3. 「ホストの設定」画面で「拡張」タブを開きます。
  4. 画面の左側にある「PASVモードを使う(V)」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

この設定は接続先ごとに設定しなければならないため、複数の接続先を利用されている場合は一つずつ確認してみてください。

不要な暗号化設定を無効にする

暗号化通信の設定も、アップロードエラーの原因となることがあります。サーバー側がFTPS(暗号化されたFTP接続)に非対応の場合、設定を解除することで接続が安定する可能性があります。

  1. 「ホストの設定」画面で「暗号化」タブを開きます。
  2. 「FTPS(Explicit)で接続」と「FTPS(Implicit)で接続」のチェックを外します
  3. サーバー側でFTPSが対応していない場合は、「暗号化なしで接続を許可」にチェックを入れて試すことも、解決に役立つ可能性があります。

詳細なファイル一覧取得設定を調整する

  1. 「ホストの設定」画面で「高度」タブを開きます。
  2. 「LISTコマンドでファイル一覧を取得」にチェックを入れます。
  3. 「可能であればMLSDコマンドで一覧を取得」のチェックは外します

画像ファイル特有の転送モードとファイル名の注意点

アップロード自体はエラーなく終了したように見えても、「アップロードした画像が壊れて表示される」または「画像が表示されない」といった問題が発生した場合、それは転送モードの設定やファイル名が原因かもしれません。

画像ファイルは「バイナリ転送モード」を確認

画像ファイル(例:.jpg、.png)をアップロードする際、FFFTPの転送モードが「アスキー転送モード」になっていると、ファイルが壊れてしまい、正しく表示されなくなる可能性があります。

画像ファイルや実行ファイルなどのバイナリデータは、必ず「バイナリ転送モード」で転送するようにしてください。バイナリモードで転送することで、データの整合性が保たれ、ファイルを正確にサーバーへ転送することができます。

ファイル名のルールを確認する

  • 大文字・小文字の区別: Windowsではファイル名の大文字・小文字を区別しないことが多いですが、サーバー側では厳密に区別される場合があります。
  • 使用文字の制限: ファイル名には漢字やひらがな、空白文字を含めず、半角英数字を使うのが望ましいです。
  • パスの記述: HTML内でローカルパス(C:\やfile://)を指定していないか確認しましょう。

大容量ファイルや大量のファイルを転送する際の対策

アップロードするファイルのサイズや数が多い場合も、途中で転送が止まってしまったり、エラーが発生したりする原因となることがあります。特に20MBを超えるような大型ファイルをアップロードしようとする際に、FFFTPでエラーが出やすい傾向が見られます。

サーバー側の制限の確認と大容量ファイルの工夫

アップロードするファイルのサイズが大きい場合は、まず契約しているサーバー側で設定されているファイルサイズの上限を確認しましょう。

  • サーバー上で圧縮ファイルを展開する: ZIP形式でアップロードし、サーバー上で展開。
  • ファイルを小分けにする: 一度に大量のファイルを転送せず、分割してアップロード。

転送失敗時の再開(リジューム機能)

サーバーやネットワークの不具合で転送途中に接続が切断された場合は、リジューム機能を利用して再転送を試せます。

その他の接続・環境トラブルシューティング

セキュリティソフトやファイアウォール設定の確認

ウイルス対策ソフトやWindows Defenderが通信を遮断していないか確認しましょう。FFFTPを例外として許可することで改善する場合があります。

基本設定の再確認とソフトウェアの更新

  • ホスト情報が正しいか(ホスト名・ユーザー名・パスワード)。
  • FFFTPの最新バージョンを使用しているか。
  • IPアドレス制限の設定を確認。
  • 他のFTPソフト(WinSCP、FileZillaなど)も試してみる。

まとめ

FFFTPで画像やファイルがアップロードできないという状況は、作業効率を妨げますが、多くの場合はPASVモードの有効化バイナリ転送モードの確認などの設定見直しで解決することが多いです。問題が続く場合は、ファイルサイズやセキュリティ設定も見直してみてください。

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